4月に性加害疑惑を報じられた映画の園子温監督(60)が12月公開の映画で偽名を使い、ステルス復帰≠キると報じられたことについて、同映画の製作サイドが15日、声明を発表した。

映画は、12月20〜22日に東京・下北沢の劇場で公開される「もしかして、ヒューヒュー」。脚本は山本孝之氏、安川徳寛氏の2人と発表されている。

園監督は性加害疑惑報道を否定したものの、表舞台から消えた。7日配信の「FLASH」電子版によると、「もしかして――」の脚本の山本孝之氏は園監督のことだったという。このため、「偽名」「ステルス復帰」などと伝えた。

これについて園監督は同日、脚本を務めたことを隠してステルス復帰したとの報道について「極めて不正確」と否定。山本孝之は自身の「ペンネーム」と認めたが、脚本が園子温と発表されると、「園作品と同様の色がつくことを避け純粋に作品を演技を楽しんでもらいたい」との思いだったと説明した。

同映画の製作サイドも15日、声明で「園子温氏がペンネームを使用することは制作当初(2021年時点)から決定しておりました。『偽名』として表記しているものではございません」と説明。脚本については「山本孝之(園子温)氏の原案を元に、安川が書き上げました。ペンネームをクレジットに載せたことは、制作当初から我々の意向を反映させたものです」として同映画自体は、予定通り公開されるとした。

また、「本作関係者をハラスメントに肯定する立場と捉える見解が一部にみられます」と指摘し、「出演者・スタッフ・関係者は全てハラスメントに対し肯定する考えはございません」と主張した。

https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/245063