ゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズに登場する個性豊かなキャラクターたちは、物語を盛り上げるために欠かせない存在だ。
仲間キャラはもちろん、行く先々の町や村にいるモブキャラ、物語を進める鍵となるキーキャラクターなどがいるが、主人公の前に立ちはだかる敵キャラたちのことも忘れてはいけない。

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 敵キャラといえば、かつて『ドラクエ5』で卑怯な手を使ってパパスを死においやったゲマなど、思わず怒りがこみ上げてくる憎たらしさをもつものも少なくない。
しかし中には同情してしまうエピソードを持っていたり、愛嬌を感じさせるキャラだったり、単純な“善悪”だけで語れないのが『ドラクエ』なのではないだろうか。

 そこで今回は『ドラクエ』ナンバリング作品に登場してきた悪人たちの中から“憎めない”キャラを振り返りたい。

■『ドラクエ』における盗賊の代名詞「カンダタ」
『ドラクエ3』で初登場したカンダタは、盗賊の頭をしている敵キャラクターだ。
その見た目は、パンツ一丁に目出しマントをかぶった露出の多い恰好をしており、ごろつきなどのモンスターと同じ姿をしている。

 どの作品においても、大抵はカンダタが盗んだものを取り返すというイベントで登場し、戦闘を行うことになる。
戦闘前には「やっつけてやる!」と敵キャラらしいセリフを言うのだが、戦闘に負けた途端「まいった!きんのかんむりをかえすからゆるしてくれよ!な!な!」などと命乞いをしてくる。
許してあげるとカンダタはさっさと逃げていくのだが、もちろん許さないとイベントは進まない。

 性懲りもなくずっと盗賊をしているカンダタ。世界線の異なる主人公に何度倒されても改心することはないものの、
主人公の強さを認める素直さやそのダメなお調子者っぷりから、なぜか憎めないキャラの代表格となっているのではないだろうか。

いかそ

https://news.yahoo.co.jp/articles/d53c9aa37f28272a18eb8d6eebcfd3df72c9b5a5