【パリ時事】フランスの国民議会(下院)は4日、議場で黒人議員に向かって人種差別的発言をした極右「国民連合(RN)」所属の議員に対し、15日間の登院停止と2カ月間の議員報酬半減を賛成多数で決定した。

 仏メディアによると、議会規則で定められた最も重い処罰となる。

 処分を受けたのはRNのドフルナス議員。3日、急進左派「不屈のフランス」所属のビロンゴ議員が不法移民に関して演説している最中に「アフリカへ帰れ」とやじを飛ばした。

 ドフルナス氏は「ビロンゴ氏に対してではなく不法移民に対しての発言だった」と弁明。RNを率いるルペン氏も「不屈のフランスによるでっち上げだ」と擁護した。

 ドフルナス氏の発言は誰を対象にしたか明確ではないものの、RN以外の議員は処罰に賛成。ボルヌ首相も「わが国の民主主義に人種差別の居場所はない」と糾弾した。 

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