茨城県かすみがうら市にある県内有数の大規模養鶏場で、ニワトリが相次いで死んでいるのが見つかり、遺伝子検査の結果4日、鳥インフルエンザウイルスが検出されました。
県は、症状などから高病原性とみられるとして詳しく調べていて、4日朝からこの養鶏場のおよそ104万羽のニワトリの殺処分を始めています。

茨城県によりますと、かすみがうら市にある県内有数の大規模な養鶏場で、「死んだニワトリの数が増えている」と連絡があり、遺伝子検査を行ったところ4日、「H5型」の鳥インフルエンザウイルスが検出されました。
県は高病原性とみられるとして詳しく検査しています。
県は午前7時から、この養鶏場のニワトリおよそ104万羽の殺処分を始めるとともに、自衛隊に災害派遣を要請しました。
また、県は、この養鶏場から半径3キロ以内をニワトリや卵の移動を禁止する「移動制限区域」に、半径10キロ以内をその地域からの出荷などを禁止する「搬出制限区域」にしました。
さらに、周辺の道路に消毒するポイントを設けて養鶏場に出入りする車両の消毒を行っています。
茨城県は、鶏卵用に飼育しているニワトリの数がことし2月の時点でおよそ1530万羽で全国1位となっているほか、おととしの鶏卵の産出額でもおよそ452億円で全国1位となっています。
県によりますと、県内で鳥インフルエンザの感染が確認されたのは、今シーズン初めてです。
県内では去年2月にも高病原性の鳥インフルエンザが確認され、およそ80万羽を殺処分しています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20221104/1070019073.html