【瀋陽=川瀬大介】米国の調査研究機関「エアロスペース・コーポレーション」によると、中国が10月31日に打ち上げた大型ロケットの残骸が日本時間4日午後8時20分の前後3時間に大気圏に再突入する見通しだ。同機関はロケットの主要部分(約22・5トン)が無制御のまま大気圏に再突入し、残骸の一部が燃え尽きずに地表に落下する恐れがあると説明している。

ロケットは中国独自の宇宙ステーション建設用に開発された「長征5号B」(全長約54メートル)で、実験棟「夢天」を搭載して打ち上げられた。

中国が2020年5月に同型のロケットを打ち上げた際には、残骸の一部が西アフリカ・コートジボワールの民家に落下したとロイター通信などが報じていた。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20221104-OYT1T50188/