全国旅行支援開始から2週間 京都府内の観光地に多くの観光客

政府の観光需要喚起策、「全国旅行支援」が今月11日から始まって2週間がたちました。
京都府内の観光地では、秋の観光シーズンも重なり、多くの観光客の姿が見られるようになっています。

今月11日から始まった「全国旅行支援」は、京都府内では全国からの観光客を対象に、▼旅行代金を1人1泊あたり最大8000円割り引くほか、▼土産物店や飲食店などで利用できるクーポン券を発行し平日は3000円、休日は1000円利用できる仕組みです。
秋の観光シーズンも重なり、府内を訪れる観光客も増えていて、今月22日に行われた時代祭では警察によりますと、およそ6万3000人が集まり、この10年間で最も多くなったということです。
また、京都市交通局によりますと、市バスと地下鉄の乗客は、「全国旅行支援」が始まった今月11日を含む10日から23日まで2週間の土日・祝日の平均で前の年の同じ時期より1割から2割ほど増えているということです。

【寺は参拝者増】。
政府の観光需要喚起策、「全国旅行支援」が今月11日から始まって2週間がたち、京都の観光地には秋の観光シーズンも重なって多くの観光客が訪れています。
このうち、京都市東山区の「八坂の塔」の周辺は観光名所の1つとして知られていて、26日は平日にもかかわらず、多くの観光客の姿が見られました。
このうち「八坂庚申堂」は、願い事が書かれた猿のお守りを撮影した写真がSNSで広まり、人気の観光スポットの1つになっています。
住職によりますと、今月(10月)に入って、多い日では1日あたり1000人近くの参拝者が訪れていて、去年の同じ時期と比べると1.5倍ほどに増えているということです。
26日も着物を着た女性や外国人観光客などがカラフルな猿のお守りがくくりつけられた境内で、思い思いの写真を撮っていました。
宮崎県から「全国旅行支援」を使って訪れたという男性は、「京都に来たのは修学旅行以来ですが、大人になると楽しみ方も違います。全国旅行支援は助かります」と話していました。
「八坂庚申堂」の奥村真永 住職は、「コロナ前に比べるとまだまだ少ないですが、それでも増えてきたなという印象で、紅葉シーズンに向けて増えていくだろうと思います」と話していました。

【今月の客数 去年から倍増の土産物店も】
京都市東山区でわらび餅や豆菓子を販売する土産物店では、今月(10月)訪れている客の数が去年の同じ時期より2倍ほど増えているということです。
店によりますと、訪れる客の6割近くが「全国旅行支援」でのクーポンを使って購入していて、修学旅行や家族連れなど国内からの客が中心ですが、外国人観光客も増加傾向にあるということです。
土産物店の前場弘之店長は、「新型コロナでしばらく休業を余儀なくされ、その時は売り上げがほとんどなかったのですが、3世代の家族連れの姿も見られるようになって、ようやく商売ができるかなと期待が高まります」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20221026/2000067680.html