弁護士 渡辺博氏
「1991年に文鮮明さんが訪朝した際は3000億円とか持参したといわれてます。今回も実現していればそれなりのお土産は持って訪朝したでしょう。統一教会は世界で活動していますが、献金額の8割は日本人の市民から献金と称して奪い取ったお金なんです。お土産で持っていくお金も殆どが日本の市民から奪い取ったお金ということです」

91年の訪朝では、渡辺弁護士は3000億のお土産といったが、当時のアメリカ国防省の報告書では文鮮明氏から金日成氏に4500億円が提供されたとある。この訪朝は文鮮明氏の方から働きかけたといわれている。

旧統一教会と北朝鮮そして兵器開発…。この3つをつなぐ可能性のある出来事が94年にあった。ロシアから北朝鮮にミサイル発射装置が付いたままの潜水艦が売却される際に仲介していたのが東京杉並区にあった小さな商社。潜水艦を“鉄くず”と偽って申告して取引を成立させていたのだ。社員は4人。全員が旧統一教会の合同結婚式に出ていた信者だったのだ。これを取材していたのは前参議院議員でジャーナリストの有田芳生氏。

旧統一教会はこの会社との関係を否定、この時も警察は刑事事件にできずに終わっている。しかしこの取引について韓国の国防部は2016年、北朝鮮がSLBM潜水艦発射型弾道ミサイルを打ち上げた際にこのロシアから統一教会の信者が仲介して北朝鮮の手に渡った“鉄くず”が、開発の元になっていたという報告を国会で行っている。

北朝鮮に流れる旧統一教会の資金。もとはと言えば日本人からの献金がほとんどだが、資金や、関係性が北の兵器開発に利用されていたとすれば、言語道断である。日本の保守政治家が中心になって徹底的な解明をしてくれるよう望みたい。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/178451?page=2