回転ずしチェーンの「かっぱ寿司」を運営する「カッパ・クリエイト」の社長が、以前勤めていたライバルチェーンの営業秘密に当たるデータを不正に持ち出したなどとして、警視庁は、不正競争防止法違反の疑いで社長の逮捕状を取りました。30日にも逮捕する方針です。

捜査関係者によりますと、「かっぱ寿司」を運営する「カッパ・クリエイト」の田邊公己社長(46)はおととし、競合する別の回転ずしチェーン「はま寿司」の営業秘密に当たる情報を不正に持ち出したなどとして、不正競争防止法違反の疑いがあるということです。

社長は、かつて「はま寿司」の役員を務めていて、おととし、その親会社から、「カッパ・クリエイト」の顧問に転職し、副社長を経て去年、社長に就任していました。

「カッパ・クリエイト」は東証プライム上場で、全国に「かっぱ寿司」300店舗余りを展開しています。

警視庁は30日にも社長を逮捕する方針で、詳しい動機やいきさつの解明を進めることにしています。

カッパ・クリエイト「深くおわび 現在 事実確認中」
かっぱ寿司を運営するカッパ・クリエイトは「関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけし、深くおわび申し上げます。現在、事実確認を行っているところです」などとするコメントを出しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220930/k10013842961000.html