>>398
オウム 事件の真相を解明する鍵を、私は早川、村井、上祐という3人の最高幹部による権力闘争の中に見出そうと考えている。中でも地下鉄サリン事件 以前の教団膨張期、即ち麻原の妄想がどんどん広がり、それに伴って教団の勢力とハルマゲドン が拡大していった時期にあって、“最大の功労者 ”は早川であった、と言っていいだろう。

彼は当時、教団の実質ナンバー2として活躍していたし、教団と闇社会が交錯する地点には、必ずと言っていいほど顔を出している。

公安当局によると、早川は教団「建設省 」大臣 として、表向きは土地の取得や施設の建設などを担当していたが、実際は、オウム 関連企業「世界統一通商産業」の社長としてオーストリア 経由で軍用ヘリを購入したり、教団幹部の井上嘉浩や岐部哲也、暴力団 幹部出身の中田 清秀ら実行部隊を指揮し、“裏の司令官”と呼ばれていた。