「殺人ワクチン、なんちゃって証明書」発言の医師逮捕 接種せず嘘のワクチン証明…抗体増えず「体の中に何が入ったの?」

https://news.yahoo.co.jp/articles/f863b5d4a35c8c720b6b19619c7815191535bf53

新型コロナワクチンを接種したと嘘をつき、料金をだまし取ったとして、51歳の院長が逮捕された。院長はワクチンとは全く別のものを接種していた疑いも浮上している。

【画像】接種したとウソをつき約1万4000円をだまし取る…犯行の手口

国の接種記録システムに不正登録
警察署から出てきたメガネ姿の男。詐欺などの疑いで逮捕された医師の船木威徳容疑者(51)。実際には接種していない新型コロナワクチンを打ったと嘘をつき、自治体から接種委託料をだまし取るなどした疑いが持たれている。

東京都北区でクリニックを経営する船木容疑者は、とても物腰が柔らかく、町の人からは頼りにされる医師だったという。

2021年10月上旬、この王子北口内科クリニックを訪れたのは、札幌市に住む50代の女性とその家族。

船木容疑者は、この家族にコロナワクチンを接種したとする嘘の接種記録を作成し、不正に国の接種記録システム(VRS)に登録。

その上で、東京と北海道の国民健康保険連合会に接種委託料を請求し、約1万4000円をだまし取ったとみられている。

仲間内で「殺人ワクチン」「なんちゃって証明書」と発言
ワクチン接種は原則、住んでいる自治体で行うことになっている。しかし、船木容疑者のクリニックで接種を受けた約230人のうち、半分以上は北区以外の住民だった。これは何を意味しているのか?

今回の逮捕容疑につながった50代の女性と船木容疑者は、投資セミナーで知り合ったとみられている。

船木容疑者はワクチン接種に懐疑的で、投資セミナーの仲間内で、ワクチンのことを「殺人ワクチン」、接種証明書のことを「なんちゃって証明書」などと呼んでいたという。

打っても抗体増えず…検査結果に不安
船木容疑者のクリニックでワクチン接種を受けた別の女性は、接種されたワクチンそのものに疑問を抱いている。

容疑者から接種を受けた人:
打ったのは7月中には打てました。12月に入って中和抗体を調べる機会があって、調べて0.001なのが分かりました。びっくりしちゃって、え?って。2回確かに針は入れてるので。

Q. 別のところでワクチンを接種した?

容疑者から接種を受けた人:
はい。別に新たに2回打ったとき、0.001だったのが1500弱くらいまで上がったので、ちょっとびっくりしちゃって。(船木容疑者のときに)針は刺さっている訳だから、体の中に何が入ったんだろうと思うと不安になります。

北区によると、2022年1月、船木容疑者のクリニックでワクチン接種を受けた区民から「接種後に抗体検査を受けたが、数値が変わらない」などの相談が寄せられたという。

そこで区が、生理食塩水を打っていないかなどの確認をしたところ、クリニック側は否定。調べに対し、船木容疑者は容疑を認めていて、警視庁は犯行に至った経緯と余罪について調べを進めている。