ダミー会社”通じて買い取り 旧統一教会の大阪の拠点はもともと市の施設 住民「今も不安」

教会
 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と、政治や行政との関係が取り沙汰されているが、大阪市が所有していた施設を旧統一教会が“ダミー会社”を通じて2011年に買い取り、拠点施設にしていた。当時、市議会などでも指摘されていたが、市は「当時は問題なかった」としている。

 日本一の高層ビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)から地下鉄で1駅。幹線道路から路地を入ると、閑静な住宅街にれんが色を基調とした6階建ての建物が立っている。最上階はドーム形の豪華な造りだ。

入り口には、大きな表札のような置物があり、「世界平和統一家庭連合 大阪家庭教会」という文字と、同施設のシンボルマークがついている。
 旧統一教会を20年近く信仰し、この建物に出入りしていたこともあるという元信者によれば、

「中は入り口に旧統一教会の創始者、文鮮明の大きな写真が飾られ、3階には立派な礼拝堂がありました。日曜日には信者が集い、祈りがささげられます。他の地域の教会は雑居ビルや民家というところもありますが、大阪家庭教会はすごく豪華です。渋谷(東京都)にある本部の次くらいに立派じゃないかと思います」

https://dot.asahi.com/dot/2022081600062.html?page=1