国内でも確認のサル痘、世界528例の臨床的特徴

 感染者の特徴として、トランスジェンダーまたはノンバイナリー(性自認が男性と女性のどちらでもない)とされた1例を除く527例が男性で(女性は0例)、うち98%がゲイまたはバイセクシュアルなどの男性間性交渉者(MSM)、75%は白人であった。「ただ、異性愛者の男性例も2%(9例)含まれているため、見逃さないように注意しなければならない」と同氏。

 年齢の中央値は38歳(18~68)。感染経路は95%で密接な性的接触が疑われた。

 サル痘ウイルス感染者の41%(218例)がHIVに感染していたが、そのうち96%は抗HIV治療が行われ、95%がHIVウイルス量50コピー/mL未満であり、HIV感染者のほとんどが十分に管理されていた。一方、59%のHIV陰性または感染不明例の57%はサル痘発症前月にHIVに対する曝露前予防投薬(PrEP)が行われた。

https://medical.jiji.com/news/53435