[カンパラ/アディスアベバ 25日 ロイター] - エジプトを皮切りにアフリカ歴訪を開始したロシアのラブロフ外相は25日、
次のコンゴ共和国でサスヌゲソ大統領と面会した。その後、ウガンダ訪問を経てエチオピアに移動する予定。
ロシアとアフリカの関係強化を目指す。

エチオピアの首都アディスアベベを本拠とするアフリカ連合(AU)の複数の外交官によると、ラブロフ氏は27日に同地で
予定する私的な会合に、幾つかの加盟国の外交官らも招待した。

一方、アフリカには今週、フランスのマクロン大統領が訪れる。訪問予定先はカメルーンとベナンとギニアビサウ。
米国のマイク・ハマー特使もエジプトとエチオピアに向かっている。

アフリカ連合の外交官2人はロイターに対し、ラブロフ氏がロシアとアフリカの協力関係を深めるためとして計画している
27日の会合は、ハマー氏の訪問日程と重なる。このことで既に摩擦が生じようとしているという。

ラブロフ氏は今回、自分が歴訪する4カ国それぞれの新聞に寄稿し、対ロシア制裁への参加を求める西側諸国の圧力に
アフリカがよく抵抗しているとの称賛を表明した。これまでのところ、アフリカ諸国はロシアのウクライナ侵攻に対する
非難決議や制裁への参加を拒否。ウクライナ情勢を巡っては立場を明確にするのをおおむね避けてきている。

干ばつなどでしばしば食料不足に陥るアフリカの多くの国はロシア産穀物を輸入しており、エネルギーの面でも
依存度を高めつつある。ロシアはアフリカに多く見られる長期独裁政権の体制についても批判しない態度だ。
ところが同じアフリカ諸国がウクライナからも穀物を輸入し、経済援助や貿易関係で西側諸国をあてにしているという
交錯した背景もある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9256d0dd9753a326a09d729ff25c6c34dec593b5