安倍晋三元首相(67)が奈良市で演説中に銃撃され死亡した事件で、警察庁は21日、警備の問題点などを調査している「検証・見直しチーム」が、奈良県警の鬼塚友章本部長ら幹部に対する聞き取りを進めていることを明らかにした。8月中に結果をまとめる。
警察庁は14日から検証チームのメンバーを奈良県に派遣。鬼塚本部長のほか、警護計画の策定に携わった県警幹部や、現場にいた警察官への聞き取り調査を続けている。また、警察官から聞き取った内容と、一般の人が撮影した動画や周辺の防犯カメラの映像を照らし合わせ、当時の警備状況の把握に努めている。警護担当の警察官らの配置や役割分担などを確認するとともに、緊急事態発生時の対応がどう決められていたかについても精査する。派遣期間は1週間程度という。
警察庁は19日に開かれた臨時の国家公安委員会で、検証チームの活動状況を報告。21日の定例の国家公安委員会では、聞き取り結果に基づく警護担当警察官の配置状況などを説明した。警察庁は他国の例も参考にしながら要人警護の見直しも進める方針。【町田徳丈】
毎日新聞
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