包丁で刺された交番相談員、全治不明の重傷 交番にいた警官3人、その場で男を取り押さえる
 冒頭陳述で検察側は、会社を退職して無職になった男が、将来への不安から次第に死にたいと思うようになったと説明。「自殺は怖いという気持ちから、誰かを殺して死刑になることを考えるようになった」と指摘した。犯行の数日前に警察官殺害事件の裁判で死刑が求刑されたニュースを知り「警察官を殺せば確実に死刑になれる」と第三者を巻き込む危険の少ない包丁での刺殺を決断したとした。

 弁護側は「対人関係が苦手などの特徴のある発達障害を患っていたことが一因だった」として「執行猶予の付いた判決が相当」と述べた。

 起訴状などによると、男は、昨年2月12日午前11時11分ごろ、志木駅東口交番内で交番相談員の男性=当時(65)=に対し、リュックの中に隠し持っていた包丁(刃渡り約16センチ)を左腕に数回突き刺して、上腕挫創や筋肉内貫通創など加療約2週間を要する傷害を負わせたが、交番にいた他の警察官に取り押さえられ、殺害の目的を遂げなかったなどとされる。

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