世界遺産の法隆寺(奈良県斑鳩町)が6月15日から開始したクラウドファンディングが23日、とうとう1億円に到達した。開始からわずか1週間で、支援者は5111人(23日10時20分現在)。

 法隆寺は「通常の維持管理の費用は、参拝にお越しいただいた方々の拝観料で賄っております。」と説明。だが、令和2年以来、新型コロナウイルスの感染拡大で拝観者が激減。昨年は「50%程度」まで戻ったとしたが、「まだまだ厳しい状況が
続いております」とうことからクラウドファンディングで資金を集めることを決意。「世界遺産法隆寺ー1400年の歴史遺産を未来へー」と題し15日に開始した。

 だが、わずか1日で目標金額の2000万円に到達。その後も当初の7月29日まで行なう、としたが“支援の輪”は止まらず、22日には「想像を絶するご支援に対し、準備させていただいた返礼品がなくなってしまうという事態になっております。
ご希望いただいたお品を準備できず誠に申し訳なくお詫び申し上げます」と報告。「ただ御朱印につきましては、当寺にて準備が出来ることから、『全力応援K~O(返礼品無し)』のプランを含み、御朱印がついていない『D~I』の
ご支援を頂いた方のうち御朱印をご希望される方にも『限定御朱印』をお届けさせて頂くことと致しました」としている

 法隆寺は推古15(607)年、聖徳太子によって創建され、現存する世界最古の木造建築群39件、と国宝138点、重要文化財と附指定を含め約3000点の仏教美術品が所蔵され、世界文化遺産に登録されている。

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