ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は17日、ウクライナ侵攻を受けて西側がロシアに科している制裁は「狂っているし、考えなしだ」と批判した。他方で大統領は、ロシア企業に国内事業を継続するよう求めた。

サンクトペテルブルクで開かれた毎年恒例の国際経済フォーラムに出席したプーチン氏は、「ロシアに対する経済的な電撃戦は当初から、成功するわけがなかった」として、
西側の制裁はロシアよりも制裁する側の当事国にとって「大きな打撃」になっていると述べた。

西側諸国はロシアを制裁しつつ自国経済を守ろうとしている。対してプーチン氏は、欧州連合(EU)が対ロ制裁のせいで4000億ドル(約54兆円)を失うかもしれないと指摘。
さらに、EUではインフレが進行中で、欧州の人たちの真の利益は脇に追いやられていると述べた。ただし、具体的に何を意味するのかは明示しなかった。

しかし、ロシア国内ではすでに政権関係者から、西側の制裁でロシア経済に深刻な悪影響が出ているという警告が出ている。
ロシア中央銀行のエリヴィラ・ナビウリナ総裁は16日、「ロシアの国内総生産(GDP)の15%」が国際社会の対応に脅かされていると述べた

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