2022年度補正予算案が27日、衆院本会議で可決され、参院に送られた。
衆院では27日まで2日間、岸田首相と全閣僚が出席して基本的質疑を実施。
岸田首相が国会審議などを経ずにバイデン米大統領に敵基地攻撃能力の保有などの軍備増強を表明したことをめぐる質疑に岸は対応したのだが、閣僚席とは別の位置に設けられた専用の「答弁席」に陣取った岸防衛相はすべて着席したまま答弁した。

その目に力はなく、首元は緩み、ネクタイはひん曲がったまま。
事務方が用意したメモを読み上げるのもつっかえつっかえで、マスク越しとはいえ相当しんどそうだった。

昨年9月、北朝鮮が極超音速ミサイルの発射実験を強行する中、岸防衛相は尿路感染症で倒れ、しばらく入院した。

与野党の筆頭理事によると、特別席の設置は答弁席までの移動が難しいとする「健康上の問題」が理由。首相や閣僚らは通常、自席から答弁席へ歩いて移動し、立ったまま質疑に応じる。

「このところの岸大臣は移動に電動車イスを使用し、歩行しなければならない際はつえを2本ついている。委員会で着席中はイスの袖をずっとつかんでいたりして、党内でもみな体調を心配しています。
防衛委員会の審議は副大臣に任せっぱなし。単に足の調子が悪いだけには見えない。持病が悪化しているんじゃないか。

本人は辞任する意向はなく、実兄の安倍元首相に遠慮しているのか、岸田総理も動くに動けないようです。ただ、参院選後の内閣改造で交代する可能性はある」(自民党ベテラン議員)

やむにやまれぬ手前勝手なお家事情も聞こえてくる。
「次期衆院選から衆院小選挙区の定数が『10増10減』となり、岸大臣と安倍元首相のお膝元の山口県は定数4から3に1減します。
大臣は秘書官を務める長男を後継者としていますが、区割り変更直後の選挙は何かと不安。
次回は自分が立ち、岸家と安倍家で2議席を安定確保した上で、後を任せたいと考えているようです」(清和会関係者)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/305896
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