広島市で、ことしになって梅毒の患者が過去最速のペースで急増しています。

広島市によりますと、ことし1月から今月22日までに報告のあった梅毒の患者は105人でした。1999年の調査開始以降、過去最多だった2018年と去年の、年間の人数に並んでいます。

【写真を見る】「昔の病気と思わないで」 梅毒患者が過去最速ペースで急増 広島市

広島市は、「過去最多の年を大幅に上回るペースで発生している」としています。

患者は男性が76人、女性が29人でした。

梅毒は、性的な接触によって感染し、陰部などにしこりができたり足のつけ根部分のリンパ節がはれたりすることがあります。

無症状のまま進行するため、長期間を経て脳や心臓に重大な合併症を起こすこともあるほか、妊婦が感染した場合は胎児も感染して、流産や死産につながる可能性もあるといいます。

予防には性的な接触をする際にコンドームの使用が勧められていますが、コンドームで覆われない部分でも感染する可能性があるということです。

広島市は、それぞれの区の保健センターで予約制による無料の匿名検査もしていて、「昔の病気と思わず、気になったら積極的に検査をしてほしい」と呼びかけています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/57f08f04e0c258d3060a7bdc2456befa7ac01a2f