「相国最中」「おこじゅ」などの看板商品で有名、紀の国屋(東京都武蔵村山市)が自己破産申請

 (有)紀の国屋(TDB企業コード:982422835、資本金710万円、東京都武蔵村山市三ツ藤1-93-2、代表曽我部岩雄氏)は、5月16日に東京地裁へ自己破産を申請した。申請代理人は高井信也弁護士(東京都中野区中野4-2-12、高井・村山法律事務所、電話03-5318-3450)ほか1名。

 当社は、1948年(昭和23年)創業で、1952年(昭和27年)7月に法人改組した和菓子製造小売業者。「相国最中」「おこじゅ」などを看板商品に、工場のある本店のほか、主に東京多摩地区の百貨店や駅ビルへのテナント出店や路面店などで約20店舗を展開。2000年(平成12年)5月期の年売上高は約18億5000万円を計上していた。

 しかし、1993年(平成5年)7月に立川市から現在の武蔵村山市へ本店工場を新設し移転した際の金融負債が負担となっていた。餡の品質など商品への評価は高かったが、顧客層が高齢化し売上高は漸減し2021年(令和3年)5月期の年売上高は約12億円にまで低迷。昨今は砂糖などの原材料高が収益を圧迫し、コロナ禍で手土産需要も減少していたことで、今回の措置となった。

 負債は約10億円の見込み。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b839da900c0fae09933c48bb842c40de9ac78431