https://4.bp.blogspot.com/-Vqz0vge7gzI/WI1zZpBXEMI/AAAAAAABBYc/Eg8I0KSOgikrkB5Q29D3CWli8i8mn_UtQCLcB/s400/dorei_kyousei_roudou.png

【ワルシャワ=上地洋実】ウクライナ国防省は23日、ロシア軍がウクライナの東部や南部の占領地域で、
地元住民を露軍のために動員していると非難した。ウクライナ軍との戦闘に参加させる狙いがあり、ウクライナ側は国際条約違反と指摘している。

南部ヘルソンでは住民の占領地域外への移動が制限され、南部ザポリージャではロシアの情報機関「連邦保安局(FSB)」などが、
兵役年齢の男性を探し出そうとしている。ウクライナ国防省は、
住民男性を激しい戦闘が続く最前線に送り出し、ウクライナ軍と対峙(たいじ)させるのが露軍の狙いとみている。

 東部ハルキウ(ハリコフ)では、医療従事者を強制的に集めて露軍負傷兵を治療させており、協力を拒否すれば処刑すると脅しているという。

 ウクライナ最高会議(国会)の人権オンブズマンは、こうした強制的な動員が、占領地における住民の徴兵を禁じたジュネーブ条約に違反すると訴える。

 住民の動員は、露軍の兵員不足を補うことが目的とされる。ただし無理やり前線に送られた住民がウクライナ軍を相手とする
戦闘行為に積極的に加わるとは考えにくい。米政策研究機関「戦争研究所」は、住民を動員しても露軍の戦力確保につながらず、
むしろ住民の抗議活動を招く結果になると分析している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9448a0d09264d2511eb088a15f7959fab52a9