ロシアによるウクライナ侵攻で、露国防省は16日、激戦が続く東部マリウポリの市街地全域を制圧したと
発表した。露国防省は、未制圧なのはウクライナ守備部隊が拠点とするアゾフスタリ製鉄所だけだと主張。
一方、ウクライナ側は同日、ロシア側の発表について「虚偽」だと否定した。

ロシアはマリウポリを約1カ月半にわたって包囲。激しいミサイル攻撃や砲撃を加えてきた。ロシアは同市を
陥落させ、「独立」を承認した東部の親露派武装勢力の実効支配地域と、2014年に一方的に併合した
南部クリミア半島を陸路で結ぶ思惑だとみられる。

北部キーウ(キエフ)州などから撤退し、東部の攻略に注力するロシアにとって、マリウポリの占領は一定の
成果ともなる。

同市では民間人の被害が拡大。同市が属すドネツク州のキリレンコ知事は「市民2万〜2万2千人が
死亡した」と推計している。
https://www.sankei.com/article/20220417-WQYKQQLAS5I3NNQ7OHP6MXFCUE/