【キーウ発】穀倉地帯の小麦畑が湖に 露軍が川の堤防破壊
2022年4月9日 03:20

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湖ではない。水底は戦争前までは小麦畑だった。ニョッキリと出た樹木と電柱が異様だ。=8日、ウクライナ北部 撮影:田中龍作=

 開戦から42日目、4月8日。

 最後までロシア軍が駐留していたウクライナ北部を訪ねた。(あくまでも東部のドンバスとハルキウ、南部のヘルソンを除く)
 
 北部の村に食料や医薬品を届ける支援団体と軍に同行したのである。

 キーウ近郊のように建物の破壊はないが、北部の穀倉地帯は無残な姿をさらしていた。

 電柱や樹木が水面にニョッキリと顔を出している。奇妙な風景だ。

 地元ジャーナリストによれば、ここは小麦畑だったそうだ。ロシア軍が川の堤防を破壊したため川の水が流れ込み、湖のようになったのである。水だけ見れば広大な湖である。

 真っ黒に焼けた小麦畑もあった。ロシア軍は水攻め、火攻めの両方でウクライナの農業を破壊しようとしたのだろうか。

https://tanakaryusaku.jp/2022/04/00026917