ロシア、ドル建て国債をルーブルで支払い…デフォルト認定の可能性
 【ロンドン=池田晋一、ワシントン=山内竜介】ロシア財務省は6日、4日に支払いの期限を迎えたドル建て国債の利払いと元本償
還について、計6億4920万ドル(約800億円)を自国通貨ルーブルで送金したと発表した。対象の国債はドルでの支払いが求め
られている。ロシア財務省は「米財務省の非友好的な措置でドル払いが拒否された」と主張している。
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ルーブル紙幣(ロイター)

 ルーブルでの送金は投資家が受け取らず、ロシア政府は30日の猶予期間の後、格付け会社から債務不履行(デフォルト)と認定さ
れる可能性がある。ロシアはウクライナ侵攻以降、外貨建て国債を支払ってきたが、4日期限の国債が返済額としては最大だった。

 米財務省は4日、米金融機関にあるロシア政府の口座からドル建て国債の償還や利払いを認めない方針を示していた。ジェン・サキ
大統領報道官は5日の記者会見で、ロシアは「デフォルトを含め、選択を迫られることになる。戦争を継続する資金を枯渇させること
が最大の目的だ」と述べた。
 https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220406-OYT1T50198/