子供の前で強姦、遺体は下水道に…ロシア軍の「残酷すぎる蛮行」

国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)」が4月3日に発表した報告書には、
ロシア軍による戦争犯罪の様子が詳細に記されている。
ウクライナ第2の都市ハルキウの学校に5歳の娘ら家族と避難していた、31歳の女性の証言は生々しい――。

ロシア兵が窓ガラスを割って学校に侵入してきたのは、3月13日の深夜0時ごろだ。
兵士は自身の名前と「20歳だ」と告げ、女性に2階の教室へ行くよう指示。アサルトライフル(突撃銃)を突きつけ、こう言ったという。

「服を脱げ」

兵士は、拳銃を女性のこめかみに当てたまま性的暴行を加える。校内には暖房がなかったが、着衣は上半身しか許されない。
女性は何度も繰り返し強姦された……。さらに女性は顔を何度も殴られ、ナイフで首や頬、髪の毛を切られたという。

◆遺体が犬に食べられ……

AP通信も、ロシア軍の残忍な行動を報じている。首都キーウ近郊の街ブチャに住む民間人の談話だ。

〈ロシア兵が一軒一軒家を回り、地下室に避難している住民たちを引きずり出しました。
 彼らは、住民が持っていたスマートフォンをチェック。反ロシア的な書き込みがあれば、容赦なく殺害したんです。
 ある地下室からは、両手両足を縛られた18の遺体が見つかりました。中には子どももいた……。
 遺体の手足はバラバラに切断されていました〉

ウクライナ政府によると、キーウでは少なくとも410の遺体が確認されたという。
下水道に投げ込まれたもの、頭にTシャツを被せられ後頭部を撃たれたもの、顔が陥没し犬に食べられた痕が見つかったもの……。
街全体に、凄惨な光景が広がっていた。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア軍の蛮行を「ジェノサイド(大量虐殺)」と断定。
4月3日に公開したビデオ演説で、激しい言葉を使い強く非難した。
「ロシア兵のすべての家族に見てもらいたい。平和な都市の普通の市民が、なぜ拷問されて死んだのか。
 なぜ女性がイヤリングを耳から引きはがされ、絞め殺されたのか。
 どうしたら娘や息子たちの前で、母親に性的暴行を加え殺害することができるのか。
 なぜ戦車で生きた人々を潰すことができるのかを」


<つづく>

https://news.yahoo.co.jp/articles/d45ce74045952f2a79a953950cfb528dfc965ae6