【ワシントン時事】米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は5日、下院軍事委員会の公聴会で、ロシアの全面侵攻によるウクライナでの戦争について「少なくとも数年単位になる」と述べ、長期化するとの見通しを示した。

 ロシアの脅威から欧州の同盟国を守るため、東欧に新たに基地を設置し、米軍のプレゼンス(存在)を拡大すべきだとも主張した。

 ミリー氏は「(ウクライナ戦争は)非常に長期化した紛争として、数十年単位ではなくとも、数年単位で続くだろう」と指摘。「北大西洋条約機構(NATO)や米国、ウクライナを支援するすべての同盟国はかなり長い間、この紛争に関わることになる」と語った。

 NATOに加盟する東欧諸国がロシアに対する警戒感を強める中、ミリー氏は「(東欧に)恒久的な基地を設置し、米軍部隊を常駐させるのではなく、巡回駐留させることを提案する」と発言。米軍の駐留拡大を希望するポーランドやルーマニア、バルト3国などに基地建設費などを負担してもらう考えを示した。 

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