新型コロナウイルスによる死亡者が今月に入って急増し、先週は一日平均353人に達した。死亡者と重症者がさらに急増する可能性が高い状況で、最も切実に必要とされているのが入院・死亡リスクを88%下げることができるというファイザー社製の経口治療薬パキロビッドだ。
事実、この薬を飲んだ感染者たちは非常に症状が軽かったという。しかし、医療現場ではパキロビッドを入手できず、じだんだを踏んでいる。
最近の死亡者と重症者の急増には、パキロビッドが品薄になっているせいもあるとみなければならない。

防疫当局は今月25日の定例記者会見で、「ワクチンの時のように、ほかの国と治療薬のスワップを考えていないのか」という質問が出ると、その時はじめて「可能な国をモニタリングして相互協力を検討する」と答えた。
友好国の多くはオミクロン株による大流行を経験し、ある程度安定を取り戻している状態だ。
これらの国々で残っている治療薬を借りた後、韓国が危機を克服してから返す方法を積極的に推進する必要がある。ワクチンも英国・イスラエルなどとスワップ契約を締結し、供給を受けた。
文在寅(ムン・ジェイン)政権が任期末で前向きでないなら、尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領の政権引き継ぎ委員会が立ち上がって乗り出すべきだ。

http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2022032880025