
沖縄県のニライ消防本部は14日、同県北谷町の沖合で漂流していた5人を救助したとして、同町内のダイビングショップ代表の中西啓さん(39)に感謝状を贈った。
発生は昨年11月7日午後1時50分ごろ。中西さんが、同町の宮城海岸から約800メートルの沖合でスタンドアップパドルボード(SUP=サップ)の上にいる男女5人を偶然見つけた。
中西さんはダイビング客を船に乗せて陸に戻る途中だった。
当時は東の風が強かったため「SUPの位置が陸から離れ過ぎている。危ない」と、注意しようと思って付近に向かったという。すると1人が手を上げており近づくと「帰れない」と訴えたため、5人とSUPを船に乗せた。
寒いと訴えていたため船内の温水シャワーを浴びせた後、消防の水難救助隊が到着し、引き渡した。全員けがなどはなかった。
照屋圭一消防長は「中西さんの迅速、的確な判断で全員救助された」と感謝した。中西さんは「偶然が重なった。無事で良かった」と話した。(中部報道部・伊集竜太郎)
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