バイデン米大統領と習近平(シーチンピン)・中国国家主席が18日、電話協議する。ウクライナ侵攻で制裁を受けるロシアは中国と経済関係を深めており、国際社会から、制裁の「抜け穴」を作りかねないと中国への警戒が強まっている。実際、中ロ間の輸出入額は増え、米企業などの撤退で中国製品が代わりに売れている。中国のネット上ではロシアをかばう声も目立っており、中国政府の対応に注目が集まっている。

 「中国のスマートフォンが2倍の売れ行き」。中国メディアは17日、ロシアの通信業者MTSで中国ブランドのスマホが13日までの2週間で直前の2週間より2倍売れたと報じた。特にファーウェイの端末は4倍、VivoやOppoは3倍の売れ行きだ。ロシアではウクライナ侵攻を理由に米アップルや韓国サムスンがスマホの販売を停止したことで、比較的価格も安い中国製の人気が高まっているという。

 さらにロシアの市場調査会社によると、日米欧の主要メーカーがロシア事業を停止するなか、2月に中国ブランドの自動車販売台数が前年同期比で7割増えた。日本ではなじみが薄い長城汽車、奇瑞汽車などが人気だという。

 中国・ロシア間の貿易は増え…(以下有料版で、残り843文字)

朝日新聞 2022/3/18 20:00
https://www.asahi.com/sp/articles/ASQ3L54QTQ3LULFA011.html?iref=sptop_7_02