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維新・前川清成衆院議員を起訴 21年衆院選、公選法違反

 2021年10月の衆院選で、公示前に自身への投票を呼びかける文書を有権者
に送ったとして、奈良地検は22日、日本維新の会の前川清成衆院議員(59)
=比例近畿=を公職選挙法違反(法定外文書頒布、事前運動)の罪で在宅起
訴した。

 前川議員は22年1月に書類送検された際、違法性を否定していた。罰金以上
の刑が確定すれば失職し、原則5年間、公民権停止となる。

 起訴内容は衆院選公示前の21年10月14日、自らが当選する目的で「選挙区
は『前川きよしげ』、比例区は『維新』とお書きください」と記したはがきな
ど35通を有権者に発送したとしている。

 捜査関係者などによると、前川議員が送ったのは、同月19〜30日の選挙運動
期間中にのみ使用が認められている「選挙はがき」に宛名やメッセージなどの
記入を依頼する内容。メッセージの文例として「前川さんへぜひ一票をお願い
します」とも記され、母校・関西大の卒業生らに送られていた。

 県警は検察に起訴を求める「厳重処分」の意見を付けて書類送検。前川議員
は「公選法に抵触するところはないと確信している」とのコメントを出してい
た。

 前川議員は奈良弁護士会所属の弁護士。04年の参院選で初当選し、参院議員
を2期、旧民主党政権で副内閣相などを務めた。21年10月の衆院選では維新の
公認候補として奈良1区から出馬し、比例復活で当選を果たした。【林みづき】

議員事務所「違反ではないと確信」
 前川清成衆院議員の事務所は22日、「前川や弁護団も、選挙違反ではないと
確信していますが、公判請求に至った以上、裁判所で『正義』を訴えます」と
の文書を出した。前川議員は同日午後5時から、大阪市中央区の日本維新の会
本部で記者会見する
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https://mainichi.jp/articles/20220322/k00/00m/040/126000c
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2022/03/22/20220322mpj00m010037000p/0c10.jpg