2022 年 3 月 18 日 23:02 JST
 既存の医薬品を新型コロナウイルス治療に再活用する研究が進む中、抗寄生虫薬「イベルメクチン」の有効性を調べたこれまでで最大規模の臨床試験(治験)が実施されたが、
入院者数の減少などの効果は認められなかった。研究者らが明らかにした。

 イベルメクチンはポッドキャスト番組の人気司会者ジョー・ローガン氏をはじめとする著名人が言及するなど、新型コロナ治療薬として大きな注目を集めてきた。
ただ感染症専門家らによると、従来のエビデンスの大半はイベルメクチンが新型コロナに対して効果がないことを示しているか、または質の低いデータに基づいている。
公衆衛生当局や研究者は以前から、イベルメクチンには新型コロナ治療薬としての効果が認められないと指摘していた。
また、米食品医薬品局(FDA)はイベルメクチンの大量服用は危険との見方を示している。

 最新の治験は重症化リスクのある約1400人の新型コロナ患者を対象に実施した。
治療薬としてイベルメクチンを投与された患者とプラセボを投与された患者を比較したが、イベルメクチンの効果は確認されなかった。...


https://jp.wsj.com/articles/ivermectin-didnt-reduce-covid-19-hospitalizations-in-largest-trial-to-date-11647612083