(ブルームバーグ): 中国大手の銅精錬会社、陽谷祥光銅業は取引銀行から追加融資が受けられなくなっている。
事情に詳しい関係者が明らかにした。同社の返済能力を巡る懸念から債権者側が資金提供を止めた。

陽谷祥光は中国の銀行のみならず外国銀行とも取引している。非公開情報だとして関係者が匿名を条件に語った。
債権者側は陽谷祥光と解決策に向け協議しているという。

地方政府が銀行側に債務支払日の延長と一部融資の再開を働き掛けているが、まだ合意には至っていないと
関係者は説明した。山東省陽谷に本社を置く陽谷祥光は昨年9月時点で総額110億元(約2000億円)の負債があった。
直近の四半期報告で明らかにしている。

債権者側が支援を引き揚げた理由は分からない。陽谷祥光の銅精錬事業は引き続き黒字だが、中国全土で企業は
この1年、当局が融資を抑制する中で流動性逼迫(ひっぱく)に見舞われており、民間企業や中国恒大集団といった
不動産開発会社が深刻な資金不足に陥っている。

陽谷祥光にコメントを求めたが、返答はなかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/504a0c6f428c05d9c866f803068e23b2e7dd7e7b