なぜ鳥は、危険を冒してまで生きている動物から直接毛を引き抜いて巣作りをするのか?
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シジュウカラ、コガラなどの鳥類の仲間の多くは、動物の毛を使って巣を作ることが知られている。

 これまで、巣に毛を蓄える鳥は、哺乳類の死骸から採取するか、抜け落ちた毛を拾い集めていると考えられていた。

 だがよく観察するとそうではなかった。鳥たちは大胆にも、人間を含め、生きている動物から直接毛を引き抜いていることがわかったのだ。

 なぜ鳥たちは、危険を冒してまでも生きている動物から直接毛を引き抜くのだろう?


動物のみならず人間から直接毛を引っこ抜く鳥たち「毛盗み」
 アメリカ、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校のマーク・ハウバー教授らの研究グループが調査したところ、直接生きた動物たちから毛を引き抜く「毛盗み」の行為は、6羽の鳥によって11件が報告されていることがわかった。

 エボシガラが人間を含む4種の哺乳類から毛をむしっていた例が6件、ミツスイがコアラやヒトの毛を失敬していた例が3件、アカバネテリムクがウシ科のクリップスプリンガーから、アメリカガラスが家畜の牛から毛を抜く例も2件報告されている。

 




一羽のアメリカコガラが、人間47人、犬45匹、猫3匹、アライグマ3匹、ヤマアラシ1匹の毛を集めていたケースもあった。

人間の毛を引き抜くアメリカコガラ
https://youtu.be/Yo6lPk4BcUA

ブラウン教授はこう語る
動物間の予想外のこうした相互関係をみると、彼らが、見過ごされがちなさまざまな興味深い行動をとっていることを改めて認識させられます。