全国の新型コロナウイルスの感染者は17日、4日連続で2万人を超えました。政府は、1都10県に対して「まん延防止等重点措置」を適用する方向で検討しています。

■陽性者 感染経路は「満員電車かも」

感染した男性(30代):「(先週)木曜日も会食の予定があったんですけど、このご時世なので、取引先との会食も断って帰ってきた矢先だったので…」

こう話すのは、感染対策に気を遣っていたにもかかわらず、新型コロナに感染した30代の男性です。

14日に39度の熱と、のどの痛みなどを感じたため、PCR検査を受けたところ、翌日15日に陽性と判明しました。

症状が軽いことから、男性自身は「オミクロン株に感染したのでは」と考えています。

男性は、基本的な感染対策を行ったうえ、会社での接触も極力減らすために、週の半分以上をテレワーク勤務にしていたといいます。では、感染経路は…。

感染した男性(30代):「それなりに気を付けて、会食とかもせずにしていたので。正直、思い当たる節がないんですけど、通勤時の満員電車ですかね。
特に年明けから満員電車になっていますので、そこで感染したのかな…」

思い当たるのは、「週2回の通勤時の満員電車」。その際に感染した可能性が高いのではと、男性はみています。

そこで、多くの会社員が行き交う帰宅時間帯の東京・新橋を取材してみました。

17日午後6時半、帰宅時間帯を迎えたJR新橋駅には、改札へと向かうサラリーマンの姿が見えます。

電車内を見てみると、満員とまではいかないまでも、座席はすべて埋まり、つり革の前にも多くの人が立っていました。

ビル管理業務(50代):「不安はあるが、満員が当たり前になっているので。その流れに乗って、自分でも怖いが、普通に通勤している感じだと思う。
感染力が、オミクロン株は強いと聞いてるので。周りで、せきする人がいたら少し敏感になります」

営業職(20代):「(電車通勤に)1時間乗るので、そこは人と距離置いたりしてますけど。仕方がないかなという感じです。(電車通勤は)怖いけど、やらなきゃダメかなという感じです」