【年末特別寄稿】米中は激しく対立、日中は岐路

正に光陰矢の如し、新型コロナと米中対立に翻弄された2021年はあっという間に過ぎ去り、新たな年を迎えます。

■世界経済は底入れか、気候変動対応では国際協力進む2021年

2021年はどのような年であったでしょうか。私には前年と同じく、閉塞感の漂う、混沌としたイメージがあります。良い事もありました。世界経済はまだ不透明さはありますが、最悪の時期は脱し、回復の軌道に乗り、少し光明が見えてきました。

世界経済の回復をけん引したのは中国です。

中国は新型コロナを基本的に抑え込み、いち早く経済の復興を果たしました。各国の生産が大きく落ち込む中、サプライチェーンを支えたのは経済の回復を果たした中国でした。

新型コロナ対策では、国際的な協力、助け合いが進みました。「ワクチン大国」は、ワクチンの不足している発展途上国に、大量のワクチンを提供しました。この点で、中国は賞賛されるべきです。自身、人口14億人を擁する発展途上国ですが、これまでアフリカ、中南米、アジアなど112カ国に、5億回分のワクチンを提供しました。どうしても中国を「悪者」にしたい人たちは、中国のワクチンは「質が悪く、効かない」などと誹謗中傷しています。しかし世界保健機構(WHO)で正式に承認され、その効果は中国で証明済み、14億人が証人です。新型コロナ抑え込み率で、中国は世界一です。

続く
https://www.recordchina.co.jp/b887302-s25-c100-d0165.html

【プロフィール】

西園寺 一晃(さいおんじ かずてる)

1942年、政治家・西園寺公一氏の長男として東京都に生まれる。