中国当局が6年ぶりに韓国映画を公開 「五輪支持への見返り」と報道 ハリウッド映画は「排除」:東京新聞 TOKYO Web
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【北京=中沢穣】中国で、6年ぶりに韓国映画の公開が始まった。
中国当局は、米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備に絡み、韓国の製品や娯楽作品などを中国市場から排除する事実上の経済制裁を科してきたが、中韓関係の改善を受けて制裁の解除に踏み切ったもようだ。
米政府系の自由アジア放送(RFA)は、韓国映画の2015年以来の公開は、韓国政府が北京冬季五輪を支持する姿勢をみせていることへの見返りとの見方を伝えた。
中国の会員制交流サイト(SNS)「微博(ウェイボ)」では11月ごろから韓国芸能人のアカウントが復活し始めた。

一方、米ハリウッド映画、スパイダーマンのシリーズ最新作は今月中旬に予定されていた中国での公開が取り消された。今後の公開予定は不明。
中国当局は、米国との対立を背景に米映画の上映を制限し、愛国主義的な国産映画を後押ししている。
また中国外務省は、米国が北京冬季五輪の外交ボイコットを決めたことに対して対抗措置をとると明言しており、米映画の中国市場からの排除が長期化するとの見方もある。