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大和の護衛艦への空襲も…「貴重な資料ばかり」米軍撮影の映像
https://news.yahoo.co.jp/articles/84fef3e99039fa7c9f53ea48a9ace9639d6473c4
1945年1月9日午前11時ごろ撮影。高雄港で爆撃を受ける日本の輸送船「江ノ浦丸」。フィリピンから移送中の米捕虜300人以上が死亡した=豊の国宇佐市塾提供

 太平洋戦争時に米軍が撮影した映像の解析に取り組む大分県宇佐市の市民団体「豊の国宇佐市塾」は4日、撮影の日時や場所が特定できた映像13本(計26分56秒)を同市で報道陣に公開した。鹿児島沖で戦艦大和を護衛する駆逐艦や、海軍種子島飛行場(鹿児島県)への空襲を捉えたもので、いずれも米国立公文書館から入手した。「貴重な資料ばかり」としており、来春に同市で催す平和イベントで一般公開する予定。

米軍戦闘機が撮影した「紫電改」とみられる機体

 沖縄へ海上特攻に向かう戦艦大和を護衛する「冬月」らしき駆逐艦への空襲シーン(1945年4月7日)は、厚い雲の下、暗い画像で記録されている。米軍戦闘機の機銃が何発も命中。駆逐艦からは、艦首部の10センチ連装高角砲の発砲炎が見える。

 日本軍によるサイパン島イスレー飛行場への空襲を地上から撮影した映像や、戦後に海軍松山飛行場(愛媛県)で実施された日本軍機焼却処分の場面も。台湾の高雄港で、フィリピンから移送中の米捕虜300人以上を乗せた日本の輸送船が米軍機の爆撃を受ける様子も写されている。

 団体は2011年から映像を収集し、計約37時間分を保管。米軍や旧日本軍の報告書などと照合して日時や場所が解析できたものを、太平洋戦争開戦(12月8日)などに合わせて年1回ペースで公開している。分析を担った織田祐輔さん(35)は「戦争の映像を見て平和の大切さをかみしめてほしい」と話す。