ヨーロッパや韓国などで新型コロナウイルスの感染が再び拡大しています。

韓国ではワクチン接種を終えた人の割合が日本とほぼ同じ水準ですが、感染が収まらない状況が続いています。

各国の感染再拡大の状況、日本で第6波に備えた対策として準備が進められているワクチン3回目接種に対する専門家の見解をまとめました。

また、感染が再拡大しているベルギーでも今月21日、首都ブリュッセルでデモが行われ、▽10歳以上の人に対する屋内などでのマスク着用や▽週4日の在宅勤務などを原則、義務づける政府の新たな感染対策に抗議しました。
地元の警察によりますと、デモには、およそ3万5000人が参加し、一部が発煙筒を投げるなど警官隊と衝突して40人余りが拘束されたということです。

韓国では人口の78.9%が21日までにワクチン接種を終え、政府は接種が順調に進んでいるとして今月から飲食店での営業時間の制限を解除するなど措置の段階的な緩和に乗り出しました。

しかし、1日当たりの新規感染者数は今月17日に3292人と過去最多となり、21日も2827人と日曜日としては、最も多くなりました。

増加の背景には、早い段階で接種を終えた高齢者などの間で、「ブレイクスルー感染」が広がっているという指摘が出ています。

重症者も先週、初めて500人を超えて高い水準が続き、ソウルなどの首都圏では、集中治療室の病床の使用率がおよそ80%と、医療体制のひっ迫への懸念が高まっています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211122/k10013357311000.html