茨城県土浦市のJR常磐線で3月、車を線路に放置し列車を脱線、炎上させたとして過失往来危険と道交法違反(無免許運転)の罪に問われたベトナム国籍で土浦市、工員、チャン・ドゥック・ハウ被告(27)の判決公判が5日、水戸地裁土浦支部で開かれた。福田恵美子裁判官は、チャン被告に求刑通り罰金40万円の判決を言い渡した。
判決理由で福田裁判官は「電車の乗客らが感じた恐怖や不安は大きく、その後の電車の運行に与えた影響も軽視できない」と指摘。無免許運転をした上、電車に危険を知らせる手だてを講じることもなく現場から逃げたことを踏まえ、「身勝手というほかない」と述べた。
判決などによると、チャン被告は3月26日午前0時3分ごろ、土浦市真鍋2丁目の国道125号で乗用車を無免許で運転し、同6分ごろ、同市木田余の県道で民家の塀に衝突した弾みで反対車線側のフェンスを突き破って線路に乗り上げ、車を乗り捨てて逃げ、下り普通列車と衝突させた。

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