「自己肯定感が低い人」がやってしまう3つの行動
これ以上自分が傷つかないためにやっている
2021/11/07 17:30

・完璧主義

典型的な防衛戦略の1つが、「完璧主義」です。物事を完璧に行おうとする「完璧主義者」は、ほとんどの場合、そのことに情熱を捧げたいからではなく、ミスをしたり認めてもらえなかったりすることに不安を感じているために、がんばります。そのような人にとって、「過ち」や「失敗」は自分が不十分であることの証になるため、深い羞恥心を生じさせるのです。

自己肯定感がゆらぎやすい人の大半は、守りの態勢で生活を送ろうとします。他者にスキを絶対に与えないようにするため、ミスを極端に恐れるのです。しかし、完璧主義になると、力がなくなるまで頑張ってしまう恐れがあります。完璧主義のハムスターにとっては、ケージの中にある単なる回し車でも、出世に至るはしごのように見えるのです。だからこそ、すべてのことを正確に行おうと必死になるのです。


・外見にこだわりすぎる

完璧主義のバリエーションとして、「美への極度のこだわり」があります。外見に磨きをける場合、狙いを定めて行うことができます。カロリーや体重をはかったり、髪の毛を染めたり、クリームを買ったりすればいいでしょう。

心の底の自己不信は目に見えないため、簡単には克服できません。そこで、不安定な人の多くは、不安を抱えた自分自身を外見に投影するのです。そうすれば、具体的な方法で対処できるからです。

ところが、外見の美しさが手に入っても、心の傷がきちんと治るわけではありません。反対に、歳を重ねるほど、この防衛戦略で安らぎを手に入れることは難しくなります。


つづく