親族ら5人殺傷、責任能力の有無争点に…検察・弁護側の医師が統合失調症と診断
2021/11/04 11:48読売新聞
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20211103-567-OYT1T50254.html




5人が殺傷された現場付近(2017年7月、神戸市北区で) 【読売新聞社】

(読売新聞)

 神戸市北区で2017年、親族ら5人を殺傷したとして殺人罪などに問われた無職竹島 叶実(かなみ) 被告(30)の裁判員裁判の判決が4日、地裁で言い渡される。統合失調症だったとされる被告の事件当時の精神状態や刑事責任能力の有無が争点で、弁護側は心神喪失状態だったとして無罪を主張しているが、検察側は「善悪の判断能力などは残っており、刑事責任は問える」として無期懲役を求刑。裁判所の判断が注目される。(西平大毅)  起訴状では、竹島被告は17年7月、自宅で祖父母を包丁で刺すなどして殺害し、近所の女性も刺殺。母親と近くに住む別の女性も襲い、重傷を負わせたとされる。  今年10月13日の初公判を含めて、これまでの審理は7回。証拠調べなどによると、竹島被告は高等専門学校在学中、成績優秀だったが、大手鉄道会社への就職内定を突然辞退し、中退。アルバイトを経て電子系専門学校に入り、卒業後はシステムエンジニアの仕事に就いたが、半年で退職、事件当時は無職だった。