中国のポータルサイト・百度に25日、「日本の国民は本当にモラルが高いのか、はたまた装っているのかわからない」とする記事が掲載された。

 記事は、日本が国土面積の小さい島国で、人口が1億2600万人と中国の10分の1以下ながらもGDPは世界で3番めに高いと紹介。
科学技術、教育、治安、医療などさまざまな面で世界のトップクラスを誇っているとした。
 
 また、交通秩序もしっかりとしており、街では中国のようにやたらと自動車のクラクションが鳴らされることはなく「日本の車にはクラクションを備え付けなくてもいいのではないか」という冗談が聞かれるほどだとしたほか、歩行中に後ろからやって来る自転車に道を譲ると、自転車に乗っている人が通過する際に軽く頭を下げて謝意を示してくれると伝えた。
 
 さらに、公共の場で勝手に他人や他人の物を撮影するようなこともなく、整然と行列に並び、落とし物をしても高い確率で手元に戻ってくる、交通機関や図書館、博物館などで飲み食いしたり大声で通話したりといった光景も見られないといった事象を紹介。
建物の建設現場には必ず囲いが施されており、粉じんや騒音などの公害が発生しないように配慮されているとした。
 
 しかしその一方で、「では日本人のモラルは全部が全部良好だろうか」という疑問については「そんなことはない」と否定。
「日本人は冷淡で、強いものに阿り、弱者をべっ視する傾向がある。われわれ中国人のような親切さを感じないし、感情的な温かみも感じない。これも、失恋や失業などの挫折によって自殺してしまうケースが少なくない理由ではないだろうか」との考えを示した。
 
 そして、日本人には他人に対して笑みを絶やさず、頭を下げてあいさつをする習慣があり、その様子を見ると「控えめで親しみやすい」という印象を持つものの、「時々、彼らが本当に心からそうしているのかがわからないことがある。もし、装いの礼儀であって、本当の感情から出たものでないなら、それは非常に恐ろしく感じるのだ」と伝えた。

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