せまる衆議院選挙の投票日。
 コロナ禍のいま若者が政治に求めるものとは?等身大の声を聞きました。

(中略)
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 尾崎真衣さん27歳。新さっぽろ保育園・幼稚園で年中クラスを担当する幼稚園教諭です。どんなに感染対策を徹底しても、子どもとの接触は避けられません。

 【新さっぽろ保育園幼稚園尾崎真衣幼稚園教諭】
 「何を考えるにも感染リスクがないかなどを考えなければいけないのでスキンシップをとってコミュニケーションをとるけどいいのかなと引っかかるのが嫌だなと」

 いまは子どもたちと一緒にお昼ご飯を食べることもできません。保育の仕事に加えて、コロナ対策の負担も。
 子どもたちが帰ると、ぬいぐるみや積み木まで丁寧に消毒。床の消毒と合わせると1時間ほどかかります。

 【尾崎さん】
 「大切なお子様を預かっている責任感を持って仕事をさせていただいているのでやりがいだけじゃなくて社会的な地位の向上、結果的に処遇改善にもつながれば嬉しい」

 【政治に求めることをフリップに書いていただきました】
 「分かりやすさ」

 【尾崎さん】
 「私たちも普段子供たちにわかりやすく伝えることを意識しているので政治の方たちにもわかりやすく政治のことを伝えて欲しい」

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 佐藤刀さん19歳。札幌市のデザイン系の専門学校に通っています。

 【専門学校2年生・佐藤刀さん】
 「実家がパン屋さんをやっていてそのパン屋さんのロゴを卒業制作で作っている。実際におばあちゃんに送ってこれがいいねとか」

 去年4月に専門学校に入学した佐藤さん。
 デザインの勉強をするために海外留学も考えていましたがコロナの影響で叶いませんでした。

 【佐藤さん】
 「コロナで本当に時間がとけているような感覚になって学生だからこそ経験できたことがいっぱいあったのかなって」

 佐藤さんは実家からの仕送りはありません。
 家賃や光熱費・食費は居酒屋のバイト代と毎月7万円の奨学金でやりくりします。
 バイト先の居酒屋は今月から営業を再開したものの先月までは、道の要請に従って半年間休業していたため毎月もらっていたのは2万円の休業手当のみ。

 【佐藤さん】
 「たまに光熱費とかお金がなくて1か月遅れたりとかもあったりして結構厳しかった」

 「Q選挙には今回いきますか?」

 「正直いかないと思います。自分の生活に必死で、政治について深く考える時間とか機会がないので自分の一票で日本が変わるかって言ったら変わらないかなって思っちゃうので」

 
https://news.yahoo.co.jp/articles/f57724215d7435ec11b2e0c0ae25289ceecb4c0d