中国・貴州省の当局者が、「貧困脱却の政策のマイナス面を取材していた」として海外メディアを通報し、
表彰されたことについて中国政府は「フェイクニュースをでっち上げ中国を攻撃することに断固反対する」と
支持する姿勢を示しました。

 貴州省畢節市の当局者は今年、「海外の“反中”メディアが継続的に市内に潜入し、貧困脱却分野の政策に
関するマイナス面を違法に取材・報道し、海外で誇張した」と通報。「国家の安全を脅かす行為を防いだ」
などとして表彰されたと、当局から10日に発表されました。「違法」だとされた取材の内容は
明らかにされていません。

 「いわゆる報道の自由を名目にフェイクニュースや偽の情報をでっち上げて中国を攻撃、中傷することに
断固反対する」

 中国外務省の趙立堅報道官は11日の記者会見で「具体的なことはわからない」としたうえで、「海外メディアに
対し中国の法律にのっとった取材や報道への便宜を常に提供している」と主張しました。中国政府は8日、
民間企業による報道関連の業務への参入を禁じる案を公開するなど、メディアへの統制を強めています。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4379890.html