ベネズエラがデノミ実施、過去3年で2回目 通貨単位6桁切り下げ

[カラカス 1日 ロイター] - 南米ベネズエラは1日、ハイパーインフレに対応し、通貨ボリバルからゼロを6つ取り、100万分の1に切り下げるデノミネーション(通貨単位の切り下げ)を実施した。過去3年で2回目のデノミとなったが、経済危機の緩和にはつながらないとみられる。
企業や銀行では通貨の膨大な桁数にシステム上対応できなくなっていた。ベネズエラ財務観測所によると、前年比のインフレ率は1743%に跳ね上がっている。一方で、最低賃金は月給2.50ドルにとどまっている。
マドゥロ政権は2018年に通貨単位を5桁切り下げるデノミを実施。その10年前には故チャベス前大統領が3桁の切り下げを実施し、インフレ率を1桁に抑えると約束したが、達成できなかった。

https://jp.reuters.com/article/venezuela-economy-idJPKBN2GU008

極貧層、国民の4分の3に コロナと燃料不足が悪化に拍車 ベネズエラ

【サンパウロ時事】経済破綻にあえぐ南米最貧国ベネズエラで、日々の食べ物に事欠く極貧層の割合が2021年に国民の76.6%に達したことが、カトリカ・アンドレス・ベジョ大学(UCAB)の実施した調査で分かった。
 貧困層(極貧層を含む)は94.5%で、いずれも過去最悪となった。
 調査は9月29日に発表。極貧率は直近の19〜20年の数値から8.9ポイント、貧困率は0.3ポイント上昇した。国民の大部分が、政府の食料配給制度「CLAP」に頼っているとみられる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4f26081913a6f1f4ada623f6de0c5f1e61465a44