米ユナイテッド航空は30日までに、新型コロナウイルスのワクチン接種を拒んだ米国の従業員約600人を解雇する手続きに入った。

 ユナイテッドによると、8月に約6万7千人の米国の従業員にワクチン接種を義務付けたところ、宗教や健康上の理由で免除を求めたケースを除き593人が接種を拒んだという。

 スコット・カービー最高経営責任者(CEO)らは従業員向けの書簡で「ワクチン接種で将来の入院や死を免れた人がいることは疑いない。非常に難しい決断だったが、チームの安全を守ることは常に最優先だ」と理解を求めた。

 バイデン大統領は9月、従業員100人以上の企業に対し、従業員のワクチン接種か陰性証明を毎週提出させることを求めた。米企業では従業員に接種を義務付ける動きが広がっている。(ニューヨーク=真海喬生)

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