茨城県内でトラクターなどの農機具が盗まれる被害が増えている。
事前に盗んだトラックにトラクターを載せて盗む手口や、業者を名乗る人物が訪ねてきた後に盗難に遭うという被害状況が、県警や農家への取材でわかってきた。

トラクターが盗まれた現場や、その付近の防犯カメラを解析したところ、複数人が犯行に関わっているとみられるケースがあったという。
「盗んだ後、1人で運ぶのは困難。複数人で役割を分担している」

盗んだトラックにトラクター載せる?

約25ヘクタールの畑でサツマイモやジャガイモなどを栽培し、加工・販売している鉾田市のしらとり農場では8月3日未明、トラックが盗まれた。
捜査関係者によると、約2時間後にトラックは農場に戻ってきたものの、近隣の農家ではこの日、トラクターなどの盗難が相次いだという。

また、県内の山中に放置されたトラックがあるとの通報を受け、警察官が駆けつけたところ、トラックの荷台にあった無施錠のコンテナから、盗まれたトラクターが見つかった。
その後の調べでトラックは盗難車だったことが判明した。
いずれのケースでもトラクターを盗むのにトラックを使ったと県警はみている。

https://www.asahi.com/sp/articles/ASP9Q35CNP9FUJHB007.html