3匹で、およそ320万円。
高額なトカゲが、は虫類カフェから盗まれた。
犯行時間は、わずか1分半だった。
真っ暗な店内に、怪しく光る目。
防犯カメラがとらえたのは、総額320万円相当のトカゲを盗み出す一部始終。
被害に遭った店の飼育担当者「悔しさというか、正直、涙が出そうで」
17日の早朝、福岡市にあるは虫類カフェに1人の不審な男が侵入。
真っ暗な店内で帽子を目深にかぶった男は、すぐに背負ったリュックを下ろす。
天井付近の防犯カメラに気付いたのか、何度もカメラのほうをチラ見。
そして、持ち込んだ懐中電灯で店内を照らし、物色を始めた。
すると、次の瞬間、ケージの中に入ったトカゲを右手でつかみ、次々とリュックの中へ。
トカゲが暴れたのか、男は突然、その場に座り込み、リュックの中を気にする様子も見せていた。
その後、男は店内から逃走。
わずか1分半の犯行だった。
被害に遭ったカフェを訪れると、店の扉は、侵入者によって破壊されていた。
店の飼育担当者「2つのゲージがあるんですけど、ここに(トカゲが)3匹ともいました」
盗まれたトカゲは3匹。
希少価値が高く、その価格は、あわせて320万円ほどに及ぶという。
盗まれたトカゲは展示用のため、ケージに値段の表示はなかった。
そのことから、店は、トカゲの価値をよく知るマニアによる犯行ではないかと推察。
店の飼育担当者「ほかにもいっぱいトカゲがいる中で、ここだけ狙ったのは、(高価なことを)わかっている人じゃないとできないかなと」
かわいがってきたトカゲを連れ去られたショックは、言葉で言い表せないほどだった。
店の飼育担当者「毎日世話しているので...無事に帰ってきてくれればいいなと思う」
そして、事件から3日がたった20日、トカゲ泥棒への関与をほのめかす男が警察に出頭し、逮捕された。
窃盗などの疑いで逮捕されたのは、福岡市の会社員・春田悠輔容疑者(38)。
逮捕にともない、盗まれた3匹のトカゲは、店の飼育担当者の元へと帰ってきた。
店の飼育担当者「最近、肌寒くなってきたので、この子たち周りの温度に影響を受けやすいというのがあるので、早めに帰ってきてほしいと思っていたので本当に良かった」
警察は、犯行の経緯などについて調べを進めている。
https://www.fnn.jp/articles/CX/241681