動画
https://streamable.com/qct3p8
「時間結晶」は空間方向だけでなく時間方向にも周期性を持った物質で、
マサチューセッツ工科大学の物理学者である
フランク・ウィルチェック氏が提唱したものです。
粒子の規則的配列が三次元空間だけでなく
時間方向にも広がっているため、
四次元の結晶構造を持っているというのが時間結晶の特徴であり、
その特異な構造から「実現不可能である」とされていました。
そんな時間結晶の振動の様子が、世界で初めて映像で記録されました。
研究チームは走査型透過X線顕微鏡を用い、
準粒子のマグノンを用いて生成された時間結晶の振動を
リアルタイムで撮影することに成功しました。
以下が実際に撮影された時間結晶が振動する様子を捉えたムービーで、
最大400億フレーム毎秒で撮影されています。
時間結晶は理論的には可能な限り低いエネルギー状態で振動するため、
長期間にわたって安定してコヒーレンスが高い必要があります。
Gruszecki氏ら研究チームの提案するマグノンを用いた
時間結晶の生成方法は、時間結晶を簡単に操作でき、
生成も簡単なため、これまでにない
「時間結晶の実用的な応用」
への扉を開く鍵となる可能性があるとのこと。
https://gigazine.net/news/20210303-filmed-oscillation-time-crystal/