東京都心の名所を巡るパラリンピックのマラソン競技が5日早朝、国立競技場を発着点にしたコースで行われた。
午前10時からの記者会見で大会組織委員会の橋本聖子会長は「今朝のマラソンですが、人出も少なく、密も発生せずに大会を無事に運営することがきでたという報告を受けた。自宅でテレビで観戦してくれた方、協力してくれた方に改めて感謝したい」と発言。

だが、15`地点の浅草では小雨にもかかわらず、ランナーを一目見ようという人たちが沿道に詰め掛け、多いところで三重の人垣ができた。

大会組織委員会や東京都の小池百合子知事らは、新型コロナウイルス感染防止のため、沿道での観戦自粛を求めていた。

大会ボランティアや警視庁の警察官が「密状態になると危険です。立ち止まらないようにご協力をお願いします」と呼び掛け続けたが、午前6時半ごろから約1時間半にわたって人だかりは解消されなかった。
 
雷門前では、外国人の男子選手が一瞬立ち止まり、雷門に向かってお辞儀する場面もあり、予想外の行動に沿道からはどよめきがあがった。
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